2009年12月26日土曜日

見守り新鮮情報 第73号

見守り新鮮情報 第73号                平成21年12月25日

◇発行:(独)国民生活センター企画・編集:(社)全国消費生活相談員協会◇
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    お菓子を食べたらせっけんだった!
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事例1

デイサービスで通所してきた男性の唇が腫れてきたため、医師の診察を受けてもらった。ケアマネージャーが男性の自宅を確認すると、歯形がついた「和菓子そっくりなせっけん」があった。(当事者:90歳代 男性)

事例2

街頭で粗品として配っていた入浴剤を、母が粉末ジュースと思い溶かして飲んで具合を悪くし、救急車で運ばれ点滴を受けた。パッケージにはりんごの絵があり「りんご果汁配合」と大きく書かれていた。(当事者:70歳代 女性)

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<ひとこと助言>

☆この他にも「キャンディと見誤るようなせっけん」「豆乳と大きく書かれたボディシャンプー」「お茶の新芽の写真の付いたパッケージの入浴剤」などで誤食・誤飲事故が起きています。

☆誤飲・誤食事故は、子どもに多い印象があるかもしれませんが、実際に多いのは高齢者です。「加齢とともに思い込みが激しくなる。食べ物だと思い込んだまま、気づかず食べてしまうことは十分ありうる」と高齢者医療の専門家は指摘しています。

☆このような事故は「もらいもの」で起きています。高齢者にこのような商品を贈る場合には、より一層の配慮が必要です。

リーフレット(PDF形式)は国民生活センターホームページ
http://www.kokusen.go.jp/mimamori/mj_mailmag/mj-shinsen73.html

●全国の消費生活センター等の相談窓口
http://www.kokusen.go.jp/map/index.html

2009年12月21日月曜日

ホームページ並びに広報誌ネットワークへの情報提供

全国地域包括・在宅介護支援センター協議会では、ホームページのリニューアルを行いました。
http://www.zaikaikyo.gr.jp/index.html

最新資料、研究大会資料、研修案内などを見ることができます。
ぜひご覧ください。

また、広報誌ネットワークへの情報提供募集がなされています。
詳しくは電話03-3581-6501まで

パブコメにご協力ください!

長崎県社会福祉協議会では、年間を通じて社会福祉従事者向けの研修会を企画実施しており、今年度も延べ約3,300名(見込み含む)の方にご参加いただいています。

現在、来年度の研修企画を進めているところではありますが、受講者のみなさま及び長崎県全体の社会福祉従事者のみなさまの様々なニーズに合った研修会を開催するため、パブリックコメントを実施し広くご意見をいただくこととしました。

「こんなテーマの研修を開催してほしい」「この研修テーマはあまり興味がない」など、率直にご要望をお寄せ下さい。 

皆様からいただいたご意見を参考に、より現場に役立ち、長崎県全体の社会福祉充実につながる研修会の実施を進めていきたいと思います。多くのご意見をお待ちしております。

http://www.nagasaki-pref-shakyo.jp/kensyu/pubcom.html

長崎県介護予防市町支援委員会の委員の公募

長崎県では、市町における介護予防関連事業(予防給付、地域支援事業における介護予防事業)の効果的な実施を支援するために設置する「長崎県介護予防市町支援委員会」の委員を公募しています。詳しくは、長崎県福祉保健部長寿社会課までお問い合わせください。電話095-895-2434

2009年12月18日金曜日

認知症講座 夢の架け橋

「認知症講座・夢の架け橋」は、5百万人といわれる認知症予備軍の方々、その家族の方々へ認知症の知識を広げてもらうために開催されます。介護経験のある橋幸夫さんとともに、楽しく、認知症の知識を広げていきます。
2010年1月19日(火)開場:17時30分、 開演18時

詳しくは↓
http://www.dlbf.jp/index.html


<レビー小体型認知症について>

認知症は、もの忘れのほか、時間や場所がわからなくなったり、だんだんと身の回りのことができなくなったりする病気です。
認知症の種類は、原因になる病気によって70種類くらいに分けられますが、そのなかで多いのが、①アルツハイマー型認知症、 ②レビー小体型認知症(DLB)、 ③脳血管性認知症です。それら3つを総称して、“三大認知症”とよばれています。

レビー小体型認知症(DLB)は、1976年、小阪憲司氏(横浜ほうゆう病院院長、当会顧問)が最初に発見した病気で、近年、世界中で注目を集めるようになった認知症です。わが国では、現在、約50万人の患者さんがいると推計されています。

レビー小体は、異常なたんぱく質が脳の神経細胞内にたまったもので、主に脳幹(のうかん)に現れるとパーキンソン病になり、さらに大脳皮質(だいのうひしつ)にまで広くおよぶと、レビー小体型認知症(DLB)になります。ただし、原因は今のところ十分にわかっていません。

レビー小体型認知症(DLB)には、特徴的にあらわれる症状があります。
初期には、もの忘れとともに、具体性のある幻視(げんし ネズミが動き回っている、子どもがベッドの上にいるなど)がみられます。それに伴って、妄想(もうそう)や異常な行動があらわれることもあります。
日や時間帯によって、頭がはっきりしている状態とボーッとしている状態が入れ替わり起こるのも特徴です。
手足や筋肉のこわばり、動きの鈍さ、小股歩行(こまたほこう)、無表情など、身体的症状をきたします。これらはパーキンソン症状といわれるものです。

レビー小体型認知症(DLB)は、アルツハイマー型認知症や脳血管性認知症などと誤診されたり、単なるパーキンソン病と診断されたりすることが少なくありません。
 そのため、適切な専門医を見つけ、早期に治療・対応をすることが何よりも大切です。

レビー小体型認知症(DLB)の治療方法はまだ見つかっていませんが、アリセプトとよばれる薬は、認知障害や異常行動に有効とされています。
また、パーキンソン症状に対しては、レボドパなどの抗パーキンソン病薬を用いるのが効果的です。

レビー小体型認知症(DLB)に特徴的にあらわれる幻視は、実際に存在しなくても、本人にとっては正に“現実”です。したがって、「錯覚です」「そんなものいませんよ!」などと否定するよりも、本人の言葉を受け入れて、安心させることを第一に考えて対処するのがよいでしょう。
また、パーキンソン症状によって転倒などを生じることがありますので、事故にならないように、すべりやすいものやつまずきやすいものをなくすなど、家の中の環境を整えることも必要です。

2009年12月2日水曜日

見守り新鮮情報 第72号

見守り新鮮情報 第72号                平成21年11月27日
◇発行:(独)国民生活センター企画・編集:(社)全国消費生活相談員協会◇
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   買い物や散歩のお供 「歩行補助車」でケガ
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事例1
 10日前に購入した歩行補助車を使用中、段差のところで転倒し病院で治療を受けた。                        (80歳代 女性)

事例2
 歩行補助車を押して歩いていたところ、つまずいて転倒し、頭、右ひじ、腰部を打撲した。                     (80歳代 女性)

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<ひとこと助言>

☆歩行補助車(シルバーカー)は、高齢者の外出の際の歩行の補助や荷物の運搬、休憩などに利用され、様々なタイプのものが販売されています。

☆一方で、つまずいたりバランスを崩したりして転倒する事故が起きています。歩行補助車は、自立して歩ける人が対象で、歩行補助車に頼って体重を預けて移動するためのものではありません。自立歩行できない人の使用は避けましょう。

☆また、外見が似ていても「ショッピングカート」は、安定性や強度が歩行補助車とは異なります。歩行の補助として使うのは危険です。

☆使用の目的や体に合った商品を選ぶことが大切です。使用前にはキャスターやブレーキの確認をし、異常を感じた場合は購入先やメーカーに点検を依頼しましょう。

リーフレット(PDF形式)は国民生活センターホームページhttp://www.kokusen.go.jp/mimamori/mj_mailmag/mj-shinsen72.html
※リーフレットの文面はメールマガジンと同じものです。
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本情報は、国民生活センターが行った商品テストの結果をもとに編集・発行しています。
詳細は、「歩行補助車(シルバーカー)の安全性」
http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20090514_1.html

●全国の消費生活センター等の相談窓口
http://www.kokusen.go.jp/map/index.html