2011年8月30日火曜日

見守り新鮮情報 第117号

見守り新鮮情報 第117号                 平成23年8月29日

◇発行:独立行政法人国民生活センター◇

__________________________

新手のもうけ話!医療機関債のトラブル
__________________________

見知らぬ業者から電話で「医療機関が厚生労働省の許可を得て医療機関債を
発行している。人工透析ができる医療機関が不足しているので、増やすために
資金を集めている。年利約4%の高い利息が付いて5年後元本が戻る」と勧誘を
受けた。断ったのに、後日業者が突然家に来てしつこく勧誘してきたので、断
りきれず一口50万円を4口分、計200万円購入することにし、申込書を書いた。
後で資料をよく見ると「医療機関債は金銭消費貸借契約である」とあるが、そ
のような話は聞いていない。どのような契約かわからず怪しいのでやめたい。
(70歳代 女性)
================================
<ひとこと助言>
☆2011年度に入り、電話や訪問でしつこく「医療機関債」の勧誘をされるトラ
ブルの相談が寄せられています。
☆勧誘時には「医療機関債」の他に、「病院債」「医療債」「病院への投資」
などという言葉が用いられ、「国債と同じ」「貯金のようなもの」「高い利
息が付く」などのセールストークが使われています。
☆医療機関債の契約は、消費者側が貸し手となるお金の貸し借り(金銭消費貸
借契約)であり、国債や預貯金とはリスクが大きく異なります。借り手であ
る医療法人(病院)の経営が悪化して倒産した場合などは全損の恐れもある
取引です。
☆業者の話をうのみにせず、強引に勧誘されても少しでも不審な点や分からな
い点があるときはきっぱりと断りましょう。
☆心配なときは、お住まいの自治体の消費生活センター等にご相談ください。

イラスト入りリーフレット(PDF形式)は国民生活センターホームページ
http://www.kokusen.go.jp/mimamori/mj_mailmag/mj-shinsen117.html
※リーフレットの文面はメールマガジンと同じものです。
______________________________
本情報は、国民生活センターの公表情報をもとに編集・発行しています。

詳細は、「新手の儲け話、医療機関債の販売勧誘トラブル!」
http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20110825_1.html

●全国の消費生活センター等の相談窓口
http://www.kokusen.go.jp/map/index.html

0 件のコメント: