2009年7月24日金曜日

見守り新鮮情報 第64号

見守り新鮮情報 第64号                平成21年7月23日
◇発行:(独)国民生活センター企画・編集:(社)全国消費生活相談員協会◇
___________________________

 念を押したのに元本割れ…個人年金保険の銀行窓口販売
      ・平成20年12月
      ・九州・沖縄地方
___________________________

夫が亡くなり銀行へ手続きに行くと、よく分からない金融商品を勧められた。その後たびたび銀行から電話があり、断りきれずに行くと「今が一番よい時期。これから金利は上がっていく一方」と勧められた。「満期には必ず元金が戻るものにしたい」と何度も念を押すと、「大丈夫、元本は必ず戻ってきます」と行員は応じた。「確認票」などをどんどん読まれても、言葉の意味や内容はまったく分からなかったが、行員の指示に従って書類にチェックをして、500万円を支払った。2ヵ月後、その行員から「今なら元本は400万円戻る」と電話があり、一方的に解約か別の年金保険への移行を迫られた。(70歳代 女性)

============================

<ひとこと助言>

☆相談窓口に来るまで、85歳から10年間受け取る変額個人年金保険を契約したと、本人は認識していませんでした。2ヵ月後、元本が80%を割ったため、一方的に「解約」か「保証金額付確定年金への変更」を求められたものです。

☆個人年金保険は、契約場所は銀行でも契約先は保険会社です。

☆この事例以外にも「たまたま銀行を訪れた際に、不意打ち的に勧誘する」「断っているのに執拗に勧誘する」「保険契約と認識させていない」「元本保証と誤解させて契約させる」「クーリング・オフを妨害する」など、トラブル が急増しています。

☆相手の説明だけで判断せず、国民生活センターのホームページで公開している確認ポイントの表を使って確認しましょう。
http://www.kokusen.go.jp/mimamori/shinsen64_1.pdf

☆心配なときは、お住まいの自治体の消費生活センター等にご相談ください。

リーフレット(PDF形式)は国民生活センターホームページhttp://www.kokusen.go.jp/mimamori/mj_mailmag/mj-shinsen64.html
※リーフレットの文面はメールマガジンと同じものです。
_______________________________

本情報は、国民生活センターの情報をもとに、都道府県等の消費者行政担当部署等の協力を得て、編集・発行しています。
関連情報は、「個人年金保険の銀行窓口販売に関するトラブル‐高齢者を中心に相談が倍増‐」
http://www.kokusen.go.jp/test/data/s_test/n-20090722_1.html

●全国の消費生活センター等の相談窓口
http://www.kokusen.go.jp/map/index.html

0 件のコメント: